ぶらり、大山 〜大山の不思議と素敵を語る〜
[第13回]知られざる大山の面影
(Glimpses of Unfamiliar Daisen)
今年の大山の紅葉は素晴らしく、多くの紅葉狩りの観光客で賑わいました。特に11月3,4日の連休は快晴となり開山1300年祭に相応しい最高の紅葉ウイークエンドとなりました。鍵掛峠展望台では、目前に広がる南壁と裾野に広がるブナの錦繍に驚きの声があがっていました。本格的なスタイルのカメラマンも例年以上に多かったですね。
さて、紅葉が終わる11月下旬以降からスキーシーズンが始まる12月下旬までは大山はオフシーズンになります。あの賑わいがいったいどこに行ってしまったのか…、と思うくらいに。
実は、この季節も紅葉に負けないくらいに感動的な風景が出現します。その風景は、葉を落としたブナの森。無数の灰白色の幹だけで構成される森に光が差し込むと、まるで大理石の石柱が立ち並んでいるような独特な静寂空間が現れます。アテネ・パルテノン神殿の石柱が幾重にも幾重にも並んでいるように見えてきます。荘厳という言葉が当てはまる風景です。しかも、人も少なく独占状態で楽しめることもあり、壮大で荘厳な中にただ一人…これが「知られざる大山の面影」です。
実は、この季節も紅葉に負けないくらいに感動的な風景が出現します。その風景は、葉を落としたブナの森。無数の灰白色の幹だけで構成される森に光が差し込むと、まるで大理石の石柱が立ち並んでいるような独特な静寂空間が現れます。アテネ・パルテノン神殿の石柱が幾重にも幾重にも並んでいるように見えてきます。荘厳という言葉が当てはまる風景です。しかも、人も少なく独占状態で楽しめることもあり、壮大で荘厳な中にただ一人…これが「知られざる大山の面影」です。
ブナの木は、冬の積雪に備えて、あのボリュームいっぱいの葉(一般的なサイズのブナで10万枚の葉)を全て落とします。茶色になってひらひらと、ひらひらと大地に落ちていき、幾重もの葉の層を作ります。下草も枯れていますので、森全体が落ち葉の散歩道状態となり、自由に森を歩き回ることもできます。これもこの時期ならではのもの。そして、この「落葉の絨毯散策」は癒しのプログラムとなります。歩みを進める毎にサクッ、サクッ、サクッと不思議なまでの心地よさを体験することができます。日頃の疲れも吹っ飛んでしまいます。脳が活性化され、いろんなアイデアも浮かんできそうです。(晴れた日に限りますが…)これもとっておきの「知られざる大山の面影」です。
大山の主な楽しみ方は新緑、紅葉、避暑、登山、スキーと思われていますが、この間をつなぐ季節(オフシーズンと云われる…)、「雪解けから新緑への移り変わる季節(3月下旬~4月下旬)」、「新緑から避暑の季節移り変わる梅雨時期(6月中旬~7月中旬)、そして「紅葉後からスキーシーズンまでのこれからの季節(11月下旬~12月下旬)も実は知られざる魅力に溢れています。オフにするのはもったいないくらいに。前者については今後にご案内するとして、これらの季節・晩秋~初冬に是非、知られざる大山の面影(Glimpses of Unfamiliar Daisen)を探しにお出かけください。
※タイトルの「知られざる大山の面影」は、小泉八雲の著書「知られざる日本の面影」を模しました。
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