ぶらり、大山 〜大山の不思議と素敵を語る〜
[第35回]ヨット・レーザー級世界選手権と境港インプレッション
境港市沖の美保湾を舞台に「2019レーザー級世界選手権」が開幕しました。7月4日から9日まではスタンダードクラス(男子)のレース、7月17日から24日まではラジアルクラス(女子と男子)のレースが繰り広げられます。2020年東京五輪の国別出場枠を懸けた戦いということで、今大会には世界約60の国や地域からトップレーサー約300人が集結しました。
https://2019worlds.laserjapan.org/
(写真1)レース海域に向かうヨット。セイルにしるされたコードから国名が解ります。左からGBRは英国、GREはギリシャ、PORはポルトガル、NZLはニュージーランド。
当地で世界選手権が開かれることは初めてであり、さらに公式練習なども入れると約1カ月に渡って選手、関係者が長期滞在することは経験のない出来事となりました。境港の主要な宿泊施設は期間中ほぼ満室で、水木ロードを行き交う外国人選手も目立ちます。滞在も長いので、大会の会場となった境港公共マリーナ近くの大型店舗で自転車を購入し、生活するように境港の滞在を満喫している選手も多いということ。近くにはリーズナブルなレストランやお店も多く、きっと快適なレースライフとなっていることでしょう。
(写真2)100艇前後のヨットが海上に並ぶ様は壮観。弓ヶ浜展望台からの望遠ショット。
大会はちょうど梅雨末期にかかっており、天候や風が心配されましたが、幸いにも梅雨前線は日本列島の南に停滞し、山陰は晴れ間も見え、風も適度に吹くグッドコンディションになっているようです。もし、太平洋側で大会が企画されていたら、レース運営は相当に困難だったに違いありません。
(写真3)上の写真は会場に掲揚され、風にたなびく参加国旗。左下は会場近くにできた弓ヶ浜の サイクリングロードをジョギングする外国人選手と親子サイクリング。
※出典:筆者撮影写真及び国土地理院ホームページ掲載地図(https://maps.gsi.go.jp/)から筆者作成。
選手や関係者から、今大会の印象を聞き取りたいものですが、どんな回答になるだろう?
いろいろ想像してみました。さて当たっているだろうか?
・会場の境港公共マリーナの施設が使いやすい。
・会場(境港)が米子空港から近く、海外から乗り継ぐ東京からのアクセスが良い。
・宿泊施設も会場に近めで、行き来しやすい。
・魚料理などを中心にバラエティに富むレストランなどがあり、食事がリーズナブルに楽しめる。
・会場近くに大型のスーパーなどがあり、なんでも手に入るので実に便利。
・レースの合間に観光するスポットが近郊に多くあり、気分転換にいい環境。
・市内にスポーツジムがあり、ウェイトトレーニングなどもでき、体調を調えることができる。
・レース海面(美保湾)はマリーナから近く、風も安定して吹き、波も適度でレース環境がいい。
・新しいサイクリングロードでレース海面近くのビーチまで自転車で簡単にアクセスできる。
・温泉が近くにあり、疲れた体を癒すことができる。
以上、ランダムに優位性を挙げてみましたが、果たしていくつがあてはまるだろうか。
劣位性を挙げるとしたら、なんだろう。外国語がなかなか通じないという点はあるでしょうが…。
今回の大会(会場や運営)が高評価をいただくことになれば、今後も世界レベルの大会なども頻繁に開催されることになるかもしれませんね。是非、いい風が吹いて、大成功させたいものです。
日本に境港あり。ヨットマンの間で広く知られるようになることでしょう!
(BUNAX)