ぶらり、大山 〜大山の不思議と素敵を語る〜
[第5回]東の富士山、西の大山を結ぶ
北緯35度22分のレイライン「御来光の道」
東の富士山、西の大山を結ぶ「御来光の道」
日本を代表するランドマーク富士山と西日本を代表する大山の間に470kmの距離があり、お互いを視認することはできませんが、この2つのランドマークの山頂は北緯35度22分(富士山は山頂が広いので計測位置で若干誤差あり)に位置しています。このピークに線を引くと、当然ですが東西をまっすぐに貫きます。ということは、春分、秋分にはこのライン上から日が昇り、日が沈みます。
北緯35度22分のレイライン
富士山、大山レイライン上には意図を持っておかれたであろう神社(各国の一宮など)があります。日が昇る東の端は太平洋に面する上総国一宮・玉前神社、西に移動すると相模国一宮・寒川神社そして富士山。さらに西には身延山(日蓮宗総本山である身延山久遠寺、聖山・七面山)、伊吹山、琵琶湖の竹生島、元伊勢(福知山・皇大神社)、三徳山三佛寺、そして大山。西に母塚山(イザナミノミコトの塚とされる)、そして西の果ては日本遺産にもなった日が沈む聖地出雲(大社)。
若干のずれはあるにしても、ほぼ一直線にこれらの日本を代表する聖地(パワースポット)が並ぶことについては、理由がありそうです。その理由のひとつは太陽の動き(春分と秋分の日にこのラインに沿って太陽が動くこと)にあることは間違いないでしょう。修験道や密教の世界では古くから「御来光の道」として知られています。この道をトレースしてみると(ポイントを全てコンプリート)、きっと強大なパワーがいただけるに違いない。上記のポイントを巡るスタンプラリーでも企画したら、大きな話題になるかもしれない。なんて…。
大山を基点としたレイライン
富士山を基点としたレイラインについてはこの「御来光の道」以外にもいろいろ知られていますが、実は大山を基点にしたレイラインもいろいろあることがわかってきました。例えば、松江城-米子城-大神山神社奥宮-京都御所ライン。佐太神社-嵩山-粟島神社-糺神社-勝田神社―大神山神社本社(尾高)-大神山神社奥宮ライン。鰐淵寺-清水寺-大神山神社奥宮ライン。さらに宮島(厳島)-広島城-大山ライン。これは毛利輝元が広島城を位置を決める際に、大山を表鬼門、厳島を裏鬼門にしたということです。いずれも、一直線上に各所が並びます。意図があったのか、偶然なのか・・・読み解くことができたら楽しいでしょうね。大山にまつわる知られざるラインがまだまだありそうです。この夏は"大山レイラインハンティング"に挑戦してみませんか!?
(BUNAX)