ぶらり、大山 〜大山の不思議と素敵を語る〜 大山開山1300年祭 特別コラム

[第14回]大山で生まれた楽曲
加藤登紀子さんの「Revolution」

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♪碧い海に かこまれた 小さな国に 生まれ ふりそそぐ光の ぬくもりの中で 平和な時代に育った♪

と始まる、知る人ぞ知る加藤登紀子さんの楽曲がありますが、これは大山北麓の夕陽の丘・神田から望む風景をモチーフに生まれたということ。

 
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1986年から1991年まで6回にわたって、大山町(当時の名和町)夕陽の丘・神田でサンセットコンサートが行われました。登紀子さんはあの場所、雰囲気がたいそう気に気に入られたようで、日本海に沈む真っ赤な夕日をバックに、紅く染まる大山を見上げながら数々のソウルフルな楽曲を歌いあげました。大自然、しかも海を見下ろし、大山北壁を望む野外ステージは最高に素晴らしく、また地元の方々の手作り感に満ちた運営も登紀子さんの世界観に合致していたのではないかと思います。1989年に作曲され、その年の夕陽の丘・神田でのコンサートでそのトピックスとともに初披露され、その詩をいれた額を当時の名和町長に贈呈されました。
 
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この歌いだしの"碧い海" "小さな国" "ふりそそぐ光" "ぬくもりの中" そして、"平和な時代に育った" あの空間に身を置いたからこそ湧き出てきたメッセージなのではないでしょうか…。

歌は続きます。

♪愛をはばむ 戦争もなく 飢えて死ぬ人もいない 捨てるほどのものにかこまれて ほんとに欲しいものがみえない♪

当時の時代背景、バブル経済が日本を覆いつくしていた状況に感じるものがあったのでしょう。そして、

♪400年前の森を切りきざんで 砂浜や川や湖を コンクリートでかためて 生きものたちを 豊かさの いけにえにしていく♪

強烈なメッセージです。この楽曲はパリのユネスコホールで行われたフランス革命200年記念コンサートで歌われましたが、それは世界に向けてのメッセージとなりました。

♪生きてることは 愛することだと ほんとはわかっているのに 自由なはずの 誰もかれもが がんじがらめの とらわれ人なのか♪

 

 
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大山で生まれた世界へのメッセージソング、加藤登紀子さんの「Revolution」、時には思い出したいものですね。この歌の世界観を感じる空間、大山北麓の神田地区の絶景ポイントに是非お出かけください。

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